演習1.4:情報社会の危険性とモラル
1.危険性
(1)ウィルス
ある悪意の意図(相手やネットワークの混乱、破壊、迷惑、不適切な持ち出しなど)をもって作成されたプロクラムです。ネットワークや利用者の盲点をついて入り込み、メール、ファイル、ネットワークなどを介して、伝搬します。
(2)フィッシング
銀行や有名な会社のウェブページを装って、キャッシュカードの番号や暗証番号などの個人情報を収集することをいいます。その結果、”キャッシュカードを使われたり”、”金銭を請求されたり”します。
(3)不正アクセス
あるコンピュータに対してアクセス権を持たない人物が、セキュリティの弱点をつき、不正にアクセス権を持ってそのコンピュータを利用すること。その結果、”コンピュータ内の情報を盗難”、”Webページの改ざんなどの情報操作”などの被害が生じます。
また、情報機器の進歩に伴い、コンピュータだけでなくスマートフォン、タブレット、プリンターやIoT機器(録画、録音などが可能)に対してもアクセス権を持たない人物が、セキュリティの弱点をつき、不正にアクセス権を持ってその機器を利用することで、
”機器内の情報の盗難”などの被害が生じます。
最近では、LINEの利用者が多いですが、アカウント名とかパスワードを他の情報機器で使いまわしていると、それが漏れるとすべての情報機器
が不正アクセスされて乗っ取られる危険性があります。
(4)インターネットを介したトラブル
無料通話アプリ、SNS(Social Networking Service)、コミュニティサイト、掲示板などに、個人情報や個人を特定できるような写真などを送付したり、誹謗中傷など他人を傷つける発言を投稿したことにより、”事件”、”トラブル”に巻き込まれることがあります。一度、ネットワーク上に公開された情報を消すことは困難です。
2.情報モラル (1)独立行政法人 メディア教育開発センター制作 情報倫理デジタルビデオ小品集3 (2)警視庁情報セキュリティ広場 (3)コンピュータ教育開発センター「ネット社会の歩き方」 の「動画教材」 (4)国民生活センター:インターネットトラブル 電子メールの常識 また、現代社会でメールを活用していくためには、次のような注意が必要になってきます。 メールを受け取る相手の環境はさまざまです。受け取る側の環境に応じた情報発信が必要です。 ホームページ、SNSや電子掲示板(BBS)のエチケット
センターに寄せられた情報を元に、実際の手口や被害事例を公開。
パソコンメールの世界では、多量の不審メールや迷惑メールを振り分けるフィルター機能が充実してきています。 そのため、次のような点をわきまえて発信しないと、ゴミ箱に自動的に捨てられてしまうというトラブルが起きます。また、相手が忙しい人の場合、大量のメールを処理しているので、内容が不明確なメールは、「後回し」にされ、読んでもらえないことも起きます。見やすく伝わりやすい簡潔なメールを送れるかどうかは、情報社会での評価基準の一つです。
メールを送る際には、以下の点を必ず押さえておきましょう。
(1)タイトルは必ずつける
(2)タイトルは、メールの内容がわかるようなものにする
(3)タイトルには、★ □ @ などの記号や機種依存文字は使わない(コンピュータによって使えない文字があり、その文字だけ読めないだけでなく、メール全体が読めなくなる場合がある)
(4)文頭に、自分の名前(必要に応じて所属なども)を必ず入れる
(5)本文は簡潔に、わかりやすく
(6)横に長く書いたり、文章をつなげたりしない(40文字程度で改行を入れる)
(1)意味のある人から来たメールには、必ず返事を返す(メールは、届くとは限りません)。
(2)自分の環境で使える、フィルタリング機能を利用する(利用しているプロバイダの機能、Googleが公開している機能の利用が一般的です)
(3)スパムメール対策などを使う場合は、定期的に、間違って捨てられたメールがないかをチェックする。
(4)フィルタを潜り届いた、見知らぬ人からのメールは読まない。
(5)届くはずのない添付ファイルは、たとえ知っている人からのものでも開かない(メールの発信人は、査証が簡単にできます)。
次のようなマナーは、ネチケットと呼ばれています。
(1)大きな添付ファイルを送らない。(メールソフトによって制限が異なります。20MB以下ならほぼ大丈夫です。)
(2)大きな添付ファイルや重要なファイル(情報)を送る際には、相手と相談し、時間帯を決め(圧縮や暗号化して)送る。
(3)急ぎの連絡の場合は、メール以外の他の手段(LINE、携帯メールや電話など)も活用する。
(1)いかがわしいページにはアクセスしない
(2)不要なファイルはダウンロードしない
(3)差別用語、誹謗中傷を書き込まない
(4)公序良俗に反する内容、脅迫的内容にしない
(5)WebページやBBSに個人情報を載せない
(6)著作権を侵害しない