演習5.5:表データの操作(いろいろ)

実験やデータベースから得たデータから必要な情報を抽出するためには、合計値や平均値を求めるだけでなく、さまざまな解析が行われます。 Excelには、そのような解析が行えるように、多くの関数や機能が備わっています。ここでは、Excelにデータを取り込み、その中で比較的良く使われる” データの並び替え”、”論理関数(IF)”と”統計関数(COUNTIF)”を習得してもらいます。

まず、”MY-CAST”の中にあるExcelファイル” 医薬品投与履歴.xlsx”をダウンロードしてください。(MY-CAST
 

1.データの並び替え(ソート)

各クラスごとに指定されたデータ項目で、並び替え(ソート)を行ってください。ここでは、”年齢”で”昇順”に並べ替えます。

Aクラス:”身長”で”昇順”に並び替える。(2021年の課題はMY-CASTにしたがってください)
Bクラス:”身長”で”降順”に並び替える。(2021年の課題はMY-CASTにしたがってください)
Cクラス:”体重”で”昇順”に並び替える。(2021年の課題はMY-CASTにしたがってください)

(1)ダウンロードした”医薬品投与履歴.xlsx”を ダブルクリックして開いてください。Excelが立ち上がりファイルの内容が表示されます。

(2)この表を”Sheet2”にもコピーして保存してください。” Cntl+a , Cntl+c”を押した後、”Sheet2”に移動して”Cntl+v”を押すと簡単にコピーされます。

(3)Sheet1に戻ります。ここで、最初に並べ替えする範囲を指定します。ここでは左クリックしながらカーソルで範囲を指定します。

(4)次にメニュータブの”ホーム”から” 並べ替えとフィルタ”の右下をクリックして、”ユーザ設定の並べ替え”を選択します。

(5)ユーザ設定の並べ替えの選択画面が表示されるので、最優先される列のキー、並べ替えのキー、順序を選択します。ここでは” 年齢”の、”昇順”で並べ替えを行います。

(6)年齢”で”昇順”に並べ替えられた結果が表示されます。

2.論理関数(IF)

Sheet2”に移動して以下の処理を行ってください。

各クラスごとに指定されたデータ項目で、条件をつけてデータに印をつけてください。

Aクラス:”投与量"が10mg以上80mg未満に”〇“それ以外に”−“をつける。(2021年の課題はMY-CASTにしたがってください)
Bクラス:”身長"が150 cm以下で"体重"が50kg以上に”×”、それ以外に”〇” をつける。(2021年の課題はMY-CASTにしたがってください)
Cクラス:”体重”が50kg以上70kg未満に〇それ以外に×をつける。(2021年の課題はMY-CASTにしたがってください)

論理関数(IF)は、多くのデータの中から、条件に合ったデータを取り出すために、良く使われます。ここでは、”体重 ”と” 身長 ”の条件をつけてデータに印をつけます。

(1)まず、”列の最後尾”に項目名を記入します。ここでは、”条件1” と記入してますが、自由に記入して構いません。

(2)次に項目名を記入した欄の下を指定します。

(3)次にメニュータブの”数式”から” 論理”の下をクリックして、”論理関数(IF)”を選択します。

(4)論理式(IF)の関数の引数の入力画面が表示されるので、論理式と真の場合、偽の場合の出力を記入します。ここでは、論理式に” AND(D3="60kg台",E3="160cm台")”、真の場合の出力”” 偽の場合の出力””を指定し、”OK”ボタンをクリックします。 ここで、”60kg台”のように””で挟まれた文字は文字列と判断されます。数値の場合は、””は付きません。つまり、数値で扱う場合は"AND(D3<60,E3>160)"や"OR(D3<60,E3>160")のように論理式を書くことができます。

(5)3列目”のデータは、この論理式(IF)の条件では”” なので、””が表示されます。

(6)この太線で囲われた枠の右下の■をドラッグした状態で範囲を広げると、その列のデータを同じ論理式(IF)の条件で判断して結果を表示してくれます。 全ての列のデータの結果を表示してください。

(7)”順に列の最後尾”を使い、この論理式(IF)関数を使って、他の”データ(例えば、”性別”、”薬品名”、”投与量”など) ”を使って論理式を作り、データの抽出を行ってください。

3.統計関数(COUNTIF)

2.論理関数(IF)と同様に、Sheet2”で以下の処理を行ってください。

各クラスごとに指定されたデータ項目で、統計関数(COUNTIF)を用いて、指定された値を求めてください。ここでは、「報告者の資格」全体に対する「薬剤師」の数の割合を求めます。

Aクラス:”体重"が60 kg以下の患者の人数を求め、全体に対しその割合を求める。(2021年の課題はMY-CASTにしたがってください)
Bクラス:”身長"が160 cm以上の患者の人数を求め、全体に対しその割合を求める。(2021年の課題はMY-CASTにしたがってください)
Cクラス:”報告者の資格”で”薬剤師”の数を求め、全体に対しその割合を求める。(2021年の課題はMY-CASTにしたがってください)

統計関数(COUNTIF)は、多くのデータの中から、条件に合ったデータの数を求めるために、良く使われます。ここでは、”「報告者の資格」 ”の割合を求めますが、興味のある人は、他のデータ項目” 例えば、体重や身長 ”で条件をつけて、そのデータの数を求めるなどを試みてください。論理式の書き方は「2.論理関数(IF)の(4)」を参考にしてください。

4.ファイルの保存

Sheet1”の1行目に、クラス、学籍番号、氏名を記入して、学籍番号を入れたファイル名に して、各自のノートPCに保存してください。

 

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