形質転換によるプラスミドDNAの大腸菌への導入
大腸菌を塩化カルシウム溶液で処理すると膜の透過性が変化し、外来DNAを取り込みやすくなる。DNAを取り込みやすくした細胞をコンピテントセルと呼ぶ。
方法(Hanahanらの方法)
1. 凍結しておいたコンピテントセル(大腸菌)を氷上で融解
2. 100mlのコンピテントセルに、10ngのDNA溶液(7ml程度)を添加、混和する。
3. 氷中で30min放置(DNAが大腸菌に取り込まれる)
4. 42度で2min加温し、直ちに氷冷する。
5. 抗生物質を含まない培地を1ml添加し、37度で1hr培養する。
6. 抗生物質(例えば50mg/ml
Ampicillin)を添加したLB寒天培地にコンピテントセルを植え込む。
7. 37度で一晩(12-18hr)培養すると、プラスミドを取り込んだ大腸菌は、抗生物質に耐性を獲得しているので、増殖しコロニーを形成する。