明治薬科大学広報 No.120
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0000000000540251431.852802798123.453,028182,696181073122971.83.7111110000010 第109回薬剤師国家試験は、令和6年2月17日(土)、18日(日)の2日間にわたって行われました。その結果が3月19日(火)に厚生労働省より発表され、併せて試験の合格基準及び正答も公表されました。全国の受験者13,585名のうち、合格者は9,296名、合格率は68.43%でした。合格者数は、前回までの3年間、9,600人台で推移していましたが(108回:9,602名(69.00%)、107回:9,607名(68.02%)、106回:9,634名(68.66%))、109回は約300名減少しました。本学の受験者は326名、合格者は268名となり、合格率は82.21%でした。一方、新卒の薬学教育6年制第13期卒業生は、受験者8,416名中、合格者は7,100名となり、合格率は84.36%で、108回84.86%、107回85.24%、106回85.55%とほぼ同じとなりました。本学の新卒受験者は263名合格者は236名で、合格率は89.73%(108回92.63%)でした。 薬学教育6年制課程修了者が受験する薬剤師国家試験では、「物理・化学・生物」、「衛生」、「薬理」、「薬剤」、「病態・薬物治療」、「法規・制度・倫理」、「実務」の7領域から、「必須問題」90問と「一般問題」255問(「薬学理論問題」105問・「薬学実践問題」150問)の計345問が出題されます。必須問題は基本的な解きやすい問題が多く、CBTレベルの問題もありますが、一般問題では、グラフや図、表などを用いて、与えられた情報を総合的に理解して解答する問題が多く出題されます。特に薬学実践問題では、臨床現場における実例などをもとにした問題解決能力を必要とする出題も多く、学外実務実習の成果を国家試験に繋げた学習が求められます。 第106回の国家試験から、「改訂 薬学教育モデル・ 文部科学省が作成している18歳人口と高等教育機関への進学率等の推移表によると、今年度は平成5年から続く減少の中で過去最低の人数になる年度でした。そのため、志願者全体が昨年比97%となることがわかっていた年でもあります。また、高等学校の教育課程変更前の最後の3年生が志願者ということもあり、大学入学共通テストの全体の志願者数は減少せず、国公立大学薬学部の志願者が昨年比96%という結果学科公募推薦(専願制)公募推薦(併願制)選抜方式A方式B方式前期1519618882332.3薬 学 科後期C方式地域枠B方式選抜4062646490425.2253202055773.62068968715934.3120971928263803.5コアカリキュラム」に準じた新「薬剤師国家試験出題基準」が適用され、領域の垣根を越えた「総合的な力」や「考える力」を必要とする問題が多く出題されるようになっており、特に、109回では「物理・化学・生物」で新コアカリの臨床薬学に関連した問題が多く、基礎領域の知識を臨床現場で活用することを意識させる出題となりました。また、「薬理」、「薬剤」、「病態・薬物治療」では、患者の症状や検査値などから疾病を判断し、適切な薬剤を提案する問題や処方内容を検討して解答するものなど、薬剤師としての職能を発揮するために必要とされる「現場での対応能力」や「実践力」が求められる内容が多く出題され、さらに、「実践」問題では、合併疾患や処方薬、検査値など多くの患者情報から必要な情報を選択する能力が求められました。今後も薬剤師の資質向上のために、このような傾向は更に強まると予想されることから、低学年から基礎力を強化するよう心掛けて下さい。また、薬剤師国家試験では、既出問題と同じ内容を含む類似問題が多く出題されますので、早いうちから過去問を解いて、その関連内容についての理解を深めることも重要です。なお、令和5年9月19日(火)付で文部科学省から「薬学部における修学状況等2023年(令和5年)度調査結果」が公開され、本学は第108回薬剤師国家試験(令和5年2月実施)において、所定の在学期間6年間で、かつ国家試験に1回で合格した学生の割合(ストレート合格率)が全国私立薬系大学中第1位(79.0%)でした。第107回薬剤師国家試験(令和4年2月実施)に引き続き2年連続で私立薬系大学中第1位となりました。 となりました。本学はこの向かい風の中、令和6年度の志願者数は4,136名(指定校推薦含む)となり、昨年比95%で国公立大と同程度の減少率で選抜試験を実施することができました。その中でも、地域枠選抜は昨年比186%の志願者となり、全国から強い意志を持った受験者を集めることができました。各試験の結果は下表に示すとおりです。 公募推薦(併願制)社会人選抜帰国子女選抜計10若干名若干名260808026103.1(国家試験・CBT対策委員長 下川 健一)生命創薬科学科B方式後期C方式社会人選抜15276204112201.8A方式B方式前期25342332133102.5(入試委員長 高取 和彦)総計帰国子女選抜計若干名若干名55315募集人員309563,984志願者1458583,554受験者 a1433501,081合格者 b5342271入学者53競争率(a/b)2.73.32.5 ◇ A・C方式、地域枠選抜は大学入学共通テストを利用。(A方式・地域枠選抜は個別試験を課さない。C方式は個別試験を課す。) ◇ 上記のほか、指定校制推薦により薬学科133名、生命創薬科学科19名が入学。第109回 薬剤師国家試験結果-新卒合格者236名(合格率89.73%)-令和6年度 入学者選抜結果

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