16 令和6年3月7日(木)、髙橋直子先生(薬剤師(薬学修士)/薬事運営コンサルタント/立命館大学薬学部・医療コミュニケーション講座非常勤講師/アンガーマネジメントプロフェッショナルインストラクターⓇ)に、「より良い教育現場を整えるためのアンガーマネジメント超入門」をテーマにご講演いただきました。ご講演では、まず“考えてみること”、“みる”とは自分の中の考え、心の叫び、色々なモヤモヤを文字にして視覚的に見てみることで、これが自分のことを理解するために大切であることをお話いただきました。主観、客観、俯瞰(上から自分を見つめること)を実践すると冷静に自分を見ることができます。そして、どの様に自分の思いや考えを相手に伝えるのが良いか、相手に怒りや不満をぶつけたりするのではなく、自分の嫌な気持ちや困ったことを相手に具体的に伝えることで相手に改善してもらうことが大事であること、怒りを違う形で相手に上手に伝える方法を、具体例をあげてお話いただきました。そして私たちを怒らせるものの正体は、“「◯◯」は、こうあるべき”という自分のルールでした。それを相手が守らなかった時に怒りの気持ちがおこる可能性があるということ、諸説ありますが怒りの感情が生まれて理性が働き始めるまでに6秒かかること、深呼吸などして6秒を上手に 明治薬科大学セルフメディケーション学研究室は寄付講座で、創設以降9年にわたりウエルシア薬局様に、また昨年度(2022年度)からは引き続きエー・アイ・システムプロダクト社様に運営にかかわる研究費をご支援頂いております。したがって、本シンポジウムは平成25年(2013年)の初回開催から本年度の開催(2024年2月24日)で11回目を迎えます。なお、2020年〜2022年度の3年間は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)により大人数が参加する集会は回避することが望ましいとの判断を致しまして、YouTubeでのオンライン配信を余儀なくされました。しかしながら2023年5月8日(月)には2類から5類へ移行しましたことにより、本年度は4年ぶりに対面による開催と致しました。 本年度のシンポジウムは、「セルフメディケーション支援のためのツールの開発」と題し、特別講演「特殊電解還元水S-100の特性とその応用に関する研究」に加え、7テーマの研究発表がおこなわれました。すなわち、S-100を用いた界面活性剤フリーエマルションの調製と物理化学的特性、S-100による毛髪ダメージ修復効果、まつげエクステンション時におけやり過ごしてから行動することができれば怒りの感情に振り回されなくなるという、衝動のコントロール法をお話いただきました。 今回の講演会には、理事、監事、および教職員にご出席いただきました。また、講演前後にアンケートにご協力頂きました皆様に、この場をお借りしてお礼申し上げます。アンケート結果を教職員にフィードバックすることで、さらなる学びの機会としていければと考えております。 引き続きハラスメント防止に向けてご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 るS-100の白化現象抑制効果、単回気管内投与によるS-100の吸入毒性評価、足圧測定と姿勢・歩き方改善指導による腰痛・膝痛改善に関する研究成果の総論および症例報告、「ダンスde科学」の小学生に対する姿勢改善効果の7演題を発表いたしました。また、例年恒例のワークショップでは基本的な科学実験を通してS-100の高い還元性や低い表面張力などの測定を体験して頂きました。 久しぶりの対面発表となり質疑応答も活発におこなわれましたが、改めて本研究室がもたらすセルフメディケーション支援の重要性を確信できました。 (セルフメディケーション学研究室 寄付講座教授 石井 文由)(ハラスメント防止委員長 高取(木下) 薫)セルフメディケーション学研究室 第11回公開シンポジウム2023ハラスメント防止講演会
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