4 都立豊島病院との調印式 本年度の明薬祭特別講演は、令和6年10月12日(土)に開催しました。本講演は、社会に開かれた大学を目指し、地域の方々との交流を深めることを目的として、毎年明薬祭の時期に合わせて開催しています。講師には、ダイト株式会社代表取締役社長の松森浩士先生(昭和55年 本学製薬学科卒業)をお招きし、「最近の薬不足の問題を考える」というテーマでご講演をいただきました。 世界的な新型コロナウイルス感染症の流行に対し、迅速なワクチン開発ならびに治療薬の開発・承認により社会的にコントロール可能な状況になり、治療薬のない生命にかかわる感染症が猛威を振る中で改めて薬 「明薬次世代ネットワークの集い」は、進路就職支援委員会とキャリア支援課の主催のもと、各業界でご活躍の卒業生に本学までお越しいただき、卒業生同士と学生、教職員との交流を深め、ネットワークを構築することを目的とした行事です。今年度は10月26日(土)に開催しました。 今回は昨年度と同様に、病院薬剤師の本学OB、OGにお声がけし、39病院から48名の病院薬剤師にお集まりいただきました。薬学科の3年生以上の学生から参加者を募集し、62名(5年29名、4年27名、3年6名)が参加しました。更に教員12名と職員5名が参集しました。当日、まず「働き始めてから実感した病院薬剤師の魅力とは?」をテーマとして、若手と中堅薬剤師各5名にグループ分けし、パネルディスカッションを開催しました。これは参加学生からあらかじめ集めた質問に対して回答する形式で行いました。次に会場の16か所に設置したテーブルに薬剤師の方々3名、学生3~4名を割り当てて15分毎に計4か所のテーブルを移動し、最大12名の病院薬剤師の方々からお話を伺うことができました。その後30分間の個別質問タイムでは、学生が自由に席を移動し、 本学は、令和6年11月21日(木)に東京都立豊島病院と、令和6年12月1日(日)に公益財団法人がん研究会有明病院と、令和7年1月24日(金)に東京都立駒込病院との間で、学術研究、教育、社会貢献、人材育成等の推進を図ることを目的とした包括連携協定を締結しました。の有難さを実感する機会となったことからお話が始まりました。その後、街の薬局では、解熱薬や咳止め薬などの一般薬が手に入らない、病院では、一部の抗菌薬が品不足などのニュースが多く報道されたことを振り返りました。これらの薬不足の問題について、日本特有の様々な要因を例に挙げてわかりやすく解説いただきました。また、講演では、新薬開発やジェネリック医薬品製造にかかわる様々なご経験をもとに、原薬をすべて輸入に依存しないように国内での製造販売の重要性なども強調されました。会場の皆様方も熱心な様子で耳を傾けられており、講演が終了した後、活発な質疑が行われました。 お忙しい中、快く講演を引き受けていただいた松森先生には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。 最後になりますが、公開講座・シンポジウム委員会の前委員長の松井勝彦先生におかれましては、令和6年7月に永眠されました。今までこの委員会を牽引くださったことに感謝いたします。ご冥福をお祈り申し上げます。先生方とお話をすることができました。会の後半では会場を学生食堂に移し、情報交換会を開催しました。病院薬剤師の方々と学生、教職員が十分に交流を深めることができたと思います。 今回の集いに対する学生からの感想として「大きな病院から中小の病院まで、現場で働く方からリアルな話が聞けてとても興味深かった」、「病院薬剤師のやりがいについてだけでなく、就職する上での心構えなども聞くことができた」などがあり、非常に満足度の高い行事となりました。(公開講座・シンポジウム委員長 花田 和彦)(進路就職支援委員長 前田 英紀)明薬祭特別講演都立豊島病院・がん研究会有明病院・都立駒込病院との包括連携協定明薬次世代ネットワークの集い
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