12 明治薬科大学では、令和 3 年度より防衛医科大学校との合同多職種連携教育(IPE)を実施しています。令和 4 年度には、同校との間に IPE に関する協定が締結されたことで、より密接な協力体制が整いました。 令和 6 年 8 月 23 日(金)に行った IPE には、医学科82 名、看護学科 121 名、薬学科 363 名の 1 年生が参加しました。学生は事前に提示された「医師・看護師・薬剤師座談会ビデオ」及び「事例提示ビデオ」を視聴し、医療事故の原因とその防止策に関する事前課題に取り組みました。当日は50のグループに分かれ、本学の双方向授業システムを活用したバーチャルカフェにて自由に語り合いました。提出課題やプログラムへの参加態度などから各グループの最優秀学生を選出したところ、本学からは 58 名が表彰対象となり、12 月 3 日(火)に越前宏俊学長より直接表彰状が授与されました。 令和 7 年 2 月 14 日(金)には、医学科 5 年生 82 名、看護学科 3 年生 113 名および薬学科 5 年生 117 名の学生を対象に IPE を実施しました。当日は、事前に調べた医療事故事例の発表と討議、さらに医療事故防止策を作成するグループワークを完全遠隔方式で実施 学校法人明治薬科大学と公益財団法人結核予防会は、医学・薬学教育・研究に関する連携協力を行う目的で、平成 30 年 4 月 24 日に公学連携協力協定を締結しました。明治薬科大学と結核予防会の 2 つの法人が果たしてきた従前の社会的な役割を踏まえ、「教育・研究・臨床」を基本とした分野においてさらなる連携・協力関係を構築し、地域及び社会貢献の推進を図るものです。コロナ禍をはさみ、4 回の交流会を実施してきましたが、第 5 回にあたる今回は、以下のような研究面の内容で、令和 6 年度の事業として医療薬学交流会を開催しました。 令和 7 年 3 月 4 日(火)、フロネシス棟講義室において本学学長の越前宏俊先生による挨拶で開会されました。最初に「肺 MAC 症における抗菌薬の投与量を考える」の演題で、本学薬物動態学研究室の渡辺史也先生にご講演をいただきました。活発な質疑応答が展開された後、続いて結核予防会複十字病院呼吸器センタ ー・ 呼 吸 器 内 科 の 藤 原 啓 司 先 生 に よ り、「 肺Mycobacterium abscessus症 の 現 状 理 解 と 次 なるステップ」の演題、さらに、結核予防会結核研究所臨床疫学部・抗酸菌部の鎌田啓佑先生により、「In しました。提出課題や討議の態度などから各グループの最優秀学生を選出したところ、本学からは 29 名が表彰対象となり、令和 7 年 4 月 1 日(火)に越前宏俊学長より直接表彰状が授与されました。 事後に実施したアンケートでは、学年・学科を問わず大多数の学生が「この実習は有意義であった」と回答しており、学生満足度の高い教育プログラムを提供できていると考えます。今後もプログラムを改善しつつ、この合同 IPE を続けていく所存です。 (早期体験学習・IPE 委員会 IPE 部門長 蒲生 修治)vitro気道上皮モデルの特性と LC/MS を用いたワイドターゲット解析」の演題でご講演を賜り、貴重な研究交流と情報交換の場となりました。 本学のみならず、複十字病院や結核研究所など、関係各所からの参加により実りある交流会となり、最後に結核予防会複十字病院呼吸器センター・呼吸器内科の古内浩司先生から次年度に向けてのご挨拶をいただき、閉会となりました。(薬学科長 杉田 隆)令和 6 年度 防衛医科大学校・明治薬科大学合同多職種連携教育(IPE)第 5 回 医療薬学交流会
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