明治薬科大学広報 No.123
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第 110 回 薬剤師国家試験結果-新卒合格者 231 名(合格率 87.17%)-令和 7 年度 入学者選抜結果公募推薦(併願制)社会人選抜帰国子女選抜1828831725327892713.22.1社会人選抜帰国子女選抜総計計計55410000000005853600000000008 若干名 若干名 55415949 3832839 3371420 1209903612.02.8薬 学 科B 方式前期B 方式後期C 方式地域枠選抜15120352010 若干名 若干名 36095758326563918393157632968661291143427103.14.62.62.2生命創薬科学科A 方式B 方式前期B 方式後期C 方式251528333225858280316182441111591202235412.52.01.52.0学科公募推薦(専願制)公募推薦(併願制)選抜方式A 方式募集人員 4515志 願 者 171189654受験者 a 169184648合格者 b 5680181入 学 者 5626競 争 率(a / b) 3.02.33.6 ◇ A・C 方式、地域枠選抜は大学入学共通テストを利用。(A 方式・地域枠選抜は個別試験を課さない。C 方式は個別試験を課す。) ◇ 上記のほか、指定校制推薦により薬学科 127 名、生命創薬科学科 11 名が入学。(入試委員長 高取 和彦) 第 110 回薬剤師国家試験は、令和 7 年 2 月 22 日(土)、23 日(日)の 2 日間にわたって行われました。その結果が3月25日(火)に厚生労働省より発表され、併せて試験の合格基準及び正答も公表されました。全国の受験者 13,310 名のうち、合格者は 9,164 名、合格率は 68.85%でした。前回までの合格者数は、109 回 が 9,296 名(68.43%)、108 回 が 9,602名(69.00%)、107 回が 9,607 名(68.02%)です。110 回は 109 回より約 130 名減少しました。本学の受験者は 341 名、合格者は 288 名となり、合格率は 84.46%でした。一方、新卒の薬学教育 6 年制第 14 期 卒 業 生 は、 受 験 者 8,061 名 中、 合 格 者 は6,849 名 と な り、 合 格 率 は 84.96% で、109 回 84.36%、108 回 84.86%、107 回 85.24% とほぼ同じとなりました。本学の新卒受験者は 265 名、合 格 者 は 231 名 で、 合 格 率 は 87.17%(109 回 89.73%)でした。 薬学教育 6 年制課程修了者が受験する薬剤師国家試験では、「物理・化学・生物」、「衛生」、「薬理」、「薬剤」、「病態・薬物治療」、「法規・制度・倫理」、「実務」の7 領域から、「必須問題」90 問と「一般問題」255 問(「薬学理論問題」105 問・「薬学実践問題」150 問)の計 345 問が出題されます。必須問題は基本的な解きやすい問題が多く、CBT レベルの問題もありますが、一般問題では、グラフや図、表などを用いて、与えられた情報を総合的に理解して解答する問題が多く出題されます。特に薬学実践問題では、臨床現場にお 今年度は新学習指導要領により教育を受けた高校 3年生が志願者となる新課程初年度の選抜試験となりました。今年度のみ既卒者の経過措置が行われることもあり共通テストの志願者数が 7 年ぶりに増加し、進学希望者が微増となる年ではありましたが、文高理低の傾向から薬・看護・医療関連学部は受験生が減少する結果となりました。志願者数は減少となりましたが、現役生が高校 2 年生の時に新型コロナウイルス感染症が「5 類感染症」に移行し、多くの大学でオープンキャンパスなどのイベントが対面開催になり、進学希望先ける実例などをもとにした問題解決能力を必要とする出題も多く、学外実務実習の成果を国家試験に繋げた学習が求められます。 第 106 回の国家試験から、「改訂 薬学教育モデル・コアカリキュラム」に準じた新「薬剤師国家試験出題基準」が適用され、領域の垣根を越えた「総合的な力」や「考える力」を必要とする問題が多く出題されるようになっています。110 回では「物理・化学・生物」で新コアカリの臨床薬学に関連した問題が多く、基礎領域の知識を臨床現場で活用することを意識させる出題となりました。また、「薬理」、「薬剤」、「病態・薬物治療」では、患者の症状や検査値などから疾病を判断し、適切な薬剤を提案する問題や処方内容を検討して解答するものなど、薬剤師としての職能を発揮するために必要とされる「現場での対応能力」や「実践力」が求められる内容が多く出題され、さらに、「実践」問題では、合併疾患や処方薬、検査値など、多くの患者情報から必要な情報を選択する能力が求められました。今後も薬剤師の資質向上のために、このような傾向は更に強まると予想されることから、低学年から基礎力を強化するよう心掛けてください。また、薬剤師国家試験では、既出問題をさらに発展させた問題もあり、暗記のみに頼った勉強法では対応できないため、早いうちから過去問を解いて、その関連内容についての理解を深めることが重要です。を十分に見定めてから受験勉強に取り組めた志願者が多かった年でもあります。このような状況の中、令和7 年度の志願者数は 3,970 名(指定校推薦含む)となり、昨年比 96%で選抜試験を実施することとなりました。合格者の内、入学辞退の数が減少したことから、昨年度よりも本学への入学を強く希望している受験者が多かったことが伺えます。各試験の結果は下表に示すとおりです。(国家試験・CBT 対策委員長 下川 健一)

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