卒業研究および大学院希望者へ

薬品物理化学教室では、生体系に広く存在する『ポルフィリン』という化合物の新しい使い方について研究を行っています。

ポルフィリンは我々の体内で物質代謝を行うシトクロームP450や、血中で酸素を運ぶヘモグロビンの活性中心として存在し、また、葉緑素であるクロロフィルの構成成分としても重要な化合物です。


当研究室では、ポルフィリンの新たな機能を見出すこと、また、人工的に新たな機能をもつポルフィリンを合成することを目標に研究を行っています。


ポルフィリン


これらの研究では、第一に『有機化学の実験技術』が必要となります。
研究室配属後は、まず有機化学の基本的な実験操作を身につけ、その後各研究テーマに入っていきます。
それに伴い、有機化学のゼミも行っています。

研究概要等、詳しく知りたい方は、気軽に教室(5553)まできてください。

当研究室でも金属ポルフィリン錯体がLewis酸触媒として機能すること等を見出し,
中心金属をかえるだけで反応経路を変化させることに成功しました。

また、これまで、ほぼ不可能だった反応経路を経由する反応を可能にしました。