Mac上でのOLTによる翻訳
英文を和文に翻訳する場合
June 15, 2006
Mac用にはAppleTransがあるので、無理してOLTを使う必要はないのかもしれないが、
なんといってもマルチプラットフォームでオープンソース。
これが使えるならそれに越したことはない。
結論
不安定。
いるもの
- Mac OS X 10.4.6
(Java(TM) 2 Runtime Environment, Standard Edition (build 1.5.0_06-112))
- Open Language
ToolsのFilterとTranslator, v.1.2.4
- 訳したい文書ファイル。plain textかHTML。
手順
- インストールする。
ダウンロードした tar.gz ファイルを解凍するとディレクトリができる。その中にある
jar ファイルをダブルクリックする。これを Filter と Translator の両方でやる。
- 翻訳したいファイルから、まずxlzファイルを作る。
/Applications/Utilities/Terminal.app/を起動する。その中で、
/Applications/Open_Language_Tools/XLIFF_Filters/1.2.4/filters.sh
として、出てきたウィンドウの"Drop files here"と書いてあるところに、
そのファイルを放り込む。平テキストかHTML。
- Translation Editorでxlzファイルを開く。
/Applications/Utilities/Terminal.app/を起動する。その中で、
/Applications/Open_Language_Tools/XLIFF_Translation_Editor/1.2.4/translation.sh
として、出てきたウィンドウでプロジェクトを作ってファイルを選ぶ。
- Translator IDはなんでもよい。
- Fileメニューから「New Project」を選ぶ。なんか名前を付けて、Target Languege
を日本語にする。
- Fileメニューから「Open...」を選んで、さっき作ったxlzファイルを選ぶ。
- ゴリゴリ翻訳していく。
- 右側の画面で、翻訳したい英文を選ぶ。
- 左側の画面で、選んだ英文の翻訳を入力する。
- 左側の画面の上部にある「Confirm and Translate Next」を押す。
- 次の文にうつるので、その文の翻訳を入力する。以下繰り返し。
- 以前に入力した翻訳を修正したくなったら、そこを修正して、「Approve and
go Next Translated Segment」を押す。
- command-sでは保存されないので、FileメニューからSaveを選ぶが、
ctrl-sで保存する。
- 元のファイル形式に戻す。
Toolsメニューから「Convert to Original...」を選んで適当にやる。
注意点
- よくフリーズする。セグメント一つずつについて、翻訳とSaveを毎回やるべき。
- Convert to Originalもうまく働かないことがある。
- FileメニューのPrint...もよく分からない。
ターミナルに出てくるエラメッセージから察するに、なんかしら netscape
という名前のものが必要なのかもしれない。
AppleTransとどっちがマシか?
使い勝手や辞書共有などはOLTの方が優れている。しかしOLTはMac OS X上では不安定で、
Convert to Original...がトラブった場合、翻訳した文章を書き出すすべがない。
100行以下の小さな文書に分割する(Split XLIFFなメニューがある)べき。
それが面倒ならAppleTransがよい。