演習1.1:インターネットに接続する道具(パソコン)
1.ログインユーザー
自分専用のパソコンは他人が使かわないのが前提なのでスイッチを入れると持ち主は直ちに操作できます。しかし、大学などで同じパソコンを大勢で使いまわす場合は、プライベートな情報をパソコンに残したくありませんので、その都度情報を外部記憶装置などに移してパソコンから削除するなどの処理が必要になります。それでは大変不便なので、同じパソコンでも利用者を特定して使用する仕組みがあります。
電源を入れて使い始める時、ID(個人を特定する名前。ユーザーアカウントとも言う。)とパスワード(本人であることを確認するための”秘密の記号”)を使ってパソコンを使い始めると個人の世界を確保することができます。
自分のパソコンでも盗難にあったり置き忘れたりした時のためにユーザーを指定した使い方をお勧めします。
Windowsでは購入して初めて使い始める時、ユーザーは”Administrator”(管理者)になっています。(Windows 10、 8、7では、初期設定で登録したユーザ名が”管理者権限を持ったID”になります。)
このユーザーはパソコンの全てをコントロールする権限を持っています。パソコンの安全性を確保するためにはパスワードを設定することが大切ですが、もしパスワードを忘れてしまうとそのパソコンを誰も制御することが出来ず、大事な情報を捨ててしまうことになりますので、注意しましょう。
2.OSとアプリケーション
目の前のパソコンを見渡すとキーボードや(マウス)がついていますね! これはコンピュータに指示を与えるときに使います。 また、液晶画面を見るとコンピュータがどんな状態で何をしているのか人に分かりますね!そして、印刷したり写真を取り込んだり音楽を聴いたり映画を見たりできます。パソコンの箱の中はどうなっているのでしょう。コンピュータを情報の入れ物として見える部分(電子回路も含めて)をハードウェアと言います。
現在のコンピュータには意志がありません。 コンピュータに仕事をさせるには1つ1つ指示する必要があります。 この一連の手順をプログラムと言います。プログラムは目的に応じて無数にあります。 又、どんどん作られています。これらをまとめてソフトウェアと言っています。 ソフトウェアの中でもハードウェアの構造に直接依存して作らなければならないプログラムをOS(Operating System)と言っています。 例えばMacintoshのコンピュータにはMac OSが必要になます。WindowsもOSの1種です。一方ゲームやワープロなど私たちが直接やりたい事の手順を指示したプログラムをアプリケーションソフトと言います。
課題
自分のパソコンについて調べなさい。
LANはLocal Area Networkの頭文字ですがTCP/IPと呼ばれる
プロトコル(Protocol=通信規約)に従って情報交換しています。
物理的に接続するために、1000BASE-TX, 1000BASE-Tだとか
100BASE-TXと言われる規格のケーブル使ったり、
IEEE802.11a/b/g/n/acと言われる規格の
無線機を使います。Bluetoothも無線の規格です。
TCP/IPではLANに接続されるパソコンをユニークに区別するためにIPアドレスが用いられています。
IPアドレスは、32bit (IPv4:IPアドレス第4版)で下図のように2進数を4つのブロックに分けて10進数で表して使っています。
ただ、インターネットの普及に伴いIPアドレスが不足したため、現在では、128bit (IPv6:IPアドレス第6版)が使われるようになっています。
また、IPv4アドレスには、グローバルアドレスとプライベートアドレスがあります。グローバルアドレスは、国際的に管理されていて勝手に使うとインターネットのトラブルの原因
になりますので注意してください。それに対してプライベートアドレスは、閉じたネットワーク内で自由に使ってよいIPアドレスで、10.0.0.0〜10.255.255.255、172.16.0.0〜172.31.255.255、192.168.0.0〜192.168.255.255
の領域が割り当てられています。
パソコンにIPアドレスを付ける場合、ネットワーク管理者によって与えられた番号を手動で付ける場合と
物理的に接続するとネットワークサーバから自動的に取得する場合があります。
明治薬科大学の無線LANは自動的に取得する仕組み(DHCP=Dynamic
Host Configuration Protocol)になっています。
課題
自分のパソコンのLAN機能とLAN接続時のIPアドレスを確認しなさい。(方法)
4.フォルダ構造
ワープロで文書を作ったり、デジカメで撮った写真を編集している時はコンピュータの主記憶装置に文書や写真が記憶されていますが、
電源が切れると消えてしまいます。電源を切っても消えないように保存する装置がハードディスク(HD)、USBメモリ、CD-RW、DVDと言った外部記憶装置です。
装置をドライブと呼んでおり、通常A,B,C,・・・で区別しています。
保存する時、後で探しやすく分類するのが常識です。通常、木の枝式(tree状)に枝葉を付けながら名前を付ける方法をとっています。 その入れ物をフォルダと呼んでいます。 フォルダに保存されている文書や画像などのデータをファイルと呼んでいます。
課題
@接続されているドライブを確認しなさい。(方法)
(調べたドライブ名をメモして置いてください)
A”ドキュメント”というフォルダに”Informatics”というフォルダを作り、その中に”Word”、”Excel”という2つのフォルダを作りなさい。 (方法)
5.メモ帳
@”スタート”ボタンをクリックし、”すべてのプログラム”−>”Windowsアクセサリ”を順に開くと”メモ帳”というアプリケーションソフトがあります。このソフトは文字だけのファイル(テキストファイル)を作ります。
これまでメモしていた事柄と自分のパソコンについて次の事柄を調べ、”メモ帳”にまとめて記述し、ドキュメントの”Informatics”フォルダの”Word”フォルダに
”学籍番号(例:y211000.txt)”
という名前で保存しなさい。 (方法)
提出課題(例)