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 [ 3. マラセチア菌に対する各種抗真菌薬の効果 ] | 
 
 
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■アゾール系抗真菌薬 
 
皮膚マラセチア菌を除菌してアトピー性皮膚炎の症状が改善されるのであれば、その除菌方法を検討する必要があります。 
ケトコナゾール(商品名:ニゾラール)とイトラコナゾール(商品名:イトリゾール)は全11菌種に対して優れた感受性を示しました[図10]。また、試験を行った125株に耐性菌は存在しませんでした。 
 
 
 
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| 図10 | 
 
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■カルシニューリン阻害薬 
   アトピー性皮膚炎治療タクロリムスは弱いながらもマラセチアに対して抗真菌作用を示しました。しかしながら半数の菌株については効果を示しませんでした[図11]。 
 
 
 
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| 図11 | 
 
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■アゾール系抗真菌薬とカルシニューリン阻害薬は相乗作用を示す 
   アゾール系抗真菌薬を用いることにより皮膚マラセチアを除菌することが可能と考えられますが、本薬は抗炎症薬ではありませんので、ある程度のステロイドあるいはタクロリムスの使用は必要です。そこで日常診療で用いられるステロイド/タクロリムスとアゾール系抗真菌薬を併用した場合のマラセチアに対する作用を調べました。その結果、タクロリムスとアゾール系抗真菌薬(KTZ/ITZ)には相乗作用が認められました[図12]。 
 
 
 
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| 図12 | 
 
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