明治薬科大学は大学院と薬学部からなり、平成18年度(2006年)から薬学部は薬学6年制移行に伴い、6年制の薬学科と4年制の生命創薬科学科を併設し、現在に至ります。平成24年(2012年)に創学110周年を迎えた伝統ある私立薬科大学です。明治薬科大学清瀬キャンパスにある薬用植物園(以下薬草園)では、日本薬局方収載生薬の基原植物をはじめ、多種の植物を展示植栽しています。またキャンパス内には多くの樹木も植栽されており、生薬として重要なオウバクの起源であるキハダやアンズ、ニガキなどの薬木も見られます。
本薬草園は、本学の附属薬用植物園として主に薬学教育と研究目的で、当時の世田谷キャンパスおよび田無キャンパスそれぞれに設置されておりましたが、平成10年(1998年)に、両キャンパスがこの清瀬市に統合移転した際にあらたに造設されました。本園は薬学部のコア科目である生薬学および関連科目や実習の教材植物のための標本園、ならびに研究用栽培区を中核として来ましたが、近年、併せて地域貢献の一環として、薬用植物を地域社会に啓蒙、普及する役割も果たしております。