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どんなうんちが理想的で、理想的なうんちは腸内環境が作っているということは何となく分かりましたが…腸内環境が悪いとどんな影響があるんですか?(前回記事参照)
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最近の研究によって、花粉症などのアレルギー疾患と腸内環境との関連性が分かってきています。腸内環境を整えることで、花粉症が改善したという研究報告2)があるのです!
小田巻俊孝,近藤しずき,岩淵紀之,高橋典俊,清水金忠,八重島智子,岩附慧二,花粉症患者の腸内細菌叢動態およびビフィズス菌摂取による影響,腸内細菌学雑誌,25 (2): 99-100. (2011)
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私達の研究室でも、便通と検査値の関係について解析していますが、便秘気味(硬い便)の方のBMIや血糖値は高い傾向にあり、下痢気味(軟らかい便)の方の骨密度は低い傾向にあります。たかが便通、されど便通、あらゆる病気の原因となりうるのですね。
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え~‼花粉症とうんちの色や形に関連性があるんですね‼
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まずは、体からの“お便り”を良く観察してみましょう。そして、その日あるいは前日に食べたものや運動量と便の状態を照らし合わせてみましょう。どんな日に良い便がでているか、自分の中の“法則”に気づくことができるかもしれません。その“法則”に気付くことができれば、あとは毎日良い便が出るように、その”法則”を実践し続けるだけです。
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はい、うんちの時は流す前に観察するようにしてみます♪
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もし良い便が出ないなら・・「健康的な食生活」と「定期的な運動」と「十分な睡眠」を意識し、野菜や発酵食品を積極的に摂り、良く噛んで食事をして、お酒と油を避けて、しっかり水分をとり、よく運動をして、体からの“お便り”の観察を習慣にしてみましょう。