最近、おばあちゃんが腰痛であまり外出せず横になっていることが多くなりました。処方された湿布薬を貼って安静にしているだけでいいんでしょうか?
腰痛の85%は原因が特定できない「非特異的腰痛」と言われています。もしおばあちゃんが診断を受けていて「普通の腰痛ですよ」と言われていれば、非特異的腰痛かと思います。
What can the history and physical examination tell us about low back pain?JAMA. 1992 Aug 12;368(6):760-5
おばあちゃんは診察は受けていて、2週間分の湿布を処方されていました♪
では、おばあちゃんは非特異的慢性腰痛としましょう。その場合には、治療として効果が認められているのはお薬以外だと運動だけなんです!
しかもお薬による治療は様々な治療と組み合わせて使用すべきであり、薬物のみの治療は好ましくないとされています。
腰痛診療ガイドライン 監修日本整形外科学会/日本腰痛学会
そうなんですか!お薬だけ貼って、安静にしてた方が良いのかと思ってました!
ちなみに安静に関しては、無理のない範囲で日常生活を続けた場合と比較すると「痛みと機能性が安静の方が劣る」というエビデンスが認められており、おススメ出来ません。
なるほど!おばあちゃんに教えてあげて、無理ない範囲のお散歩に一緒に行ってみたいと思います♪