湿布はどんな時に貼るの?

お薬
前回腰痛について相談したときに、慢性の一般的な腰痛の治療法として湿布薬のような薬物療法だけを行うのは好ましくないと仰っていましたよね?
腰が痛いから横になっています?
ここ1ヶ月ほどおばあちゃんが腰が痛いって言ってあまり外出しなくなってしまったのですが、湿布薬を貼るだけでいいんでしょうか?

はい、そうですね。

では「湿布薬」はどういったときにどのように使用するのが正しい使い方なのでしょうか?

腰痛のときに処方される湿布薬は、非ステロイド性抗炎症薬である場合が多いでしょう。つまり「炎症を抑えるお薬」なのです。

えんしょう【炎症】
外傷・やけど、細菌の侵入、薬物・放射線の作用などに対して、生体に起こる防御的反応。体の一部に充血・はれ・発熱・痛みなどの症状を起こす。(大辞林第三版)

まいちゃんは蚊に刺されたら、刺された場所が赤く腫れますよね?それってどのくらい続きますか?

う~ん1日、2日くらいですかね?

そうなんです。傷などの大きさにもよりますが、炎症というのは急性炎症であれば割と短期間で治まるものなんです。4週間以上続く炎症を慢性炎症と呼びますが、慢性炎症性の腰痛は腰椎関節への感染による炎症など、特異的なものとなります。
ですので腰痛で湿布薬を用いる場合には、急性炎症でかつ一時的に湿布薬を用いるというのは効果的だと思います。でもそれも痛みが我慢できない時や、お仕事で一時的に痛みを止めたい時などに限定すると良いですね♪急性の怪我は痛みがある程度治るまで安静にしていた方が治りは早いのですから!

でもお隣さんが「毎回病院行くの面倒だから湿布90枚まとめて貰ってきた」って言ってましたよ!

その方は痛みが何カ月も続いていて湿布薬で改善が見られないのであれば、違う方法を試すことをお奨めします。痛みの原因が炎症ではないと考えられますので、お薬が効かないばかりか副作用が心配です。

慢性腰痛には運動療法が効果的であると認められていることは前回話した通りです♪

ちゃんと原因とお薬の役割が分かると、一般論も疑うべきことがあることが分かりました!